北京パラリンピックが閉幕したころを見計らって中国当局は、メラミン入り粉ミルクを飲んだ乳児が、腎臓結石で3名が死亡したことを発表した。
当初は、「また、中国か」と気にもかけていなかったが、これが粉ミルクだけではなく、牛乳に広がり、さらには、メラミン入り乳製品が加工食品として日本に入り込んでいる可能性が出てきたから、対岸の火事ではいられなくなった。
ミルクメーカー109社中、22社からメラミンが検出された。
メラミン汚染をオリンピック前に公表していたら、パニックになっていた。
北京オリンピック開催前、日本のヨット選手に焦点を当てている番組を見たことがある。その選手は練習後、カルシウムを獲るために大量の牛乳を飲まなければいけないのだが、日本から牛乳が持ち込めないことに不安を募らせていた。
つまり、中国の牛乳は危険だということを知っていた、ということだ。しかも、北京オリンピックスポンサーの伊利など大手乳業メーカーの牛乳からもメラミンが検出されたとなれば、いまさらながら中国の食の安全は担保できない。
被害が拡大中の汚染米流通のこともあるので、日本人も誉められたことではないが、やはり中国人のやることは、民度が違う。
共産主義から急に社会主義市場経済へ舵を切った弊害だろう。
改革開放政策は都市部と農村部、沿岸部と内陸部の格差を生み、農民は不満を募らせた。儲けるためには手段を選ばない。
今回も牛乳を水で薄めて荒稼ぎするため。水で薄めただけではばれるので、たんぱく質の含有量を増やすためにメラミンを混ぜた。動機は単純。それで人が死のうが知ったことではない。
北京オリンピックも終わったので、怒りはもはや諦めに変わった。叩いたところで北京オリンピックは終わってしまった。
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