「やかましい」発言の次は「じたばた騒いではいない」
太田誠一農水大臣がまたもや国民感情を逆なでするような失言をした。しかも「そんなこといったかな?」と逃げ、苦しい答弁に終始するお粗末さ。
毒餃子事件でメタミドホスの恐ろしさが日本人の脳裏に焼きついている時点でのまたもや不用意な発言。
自民党総裁選真っ盛りの時期での問題発言。国会会期中なら野党から更迭動議が起きるところだが、任期も残りわずか。ましてや自民党にとっては鬼門。誰もなりたくないポストだけに、このままやらせるのだろうか。
この太田大臣は思ったこと、感じたことをフィルターに通さず、ストレートに発言してしまうきらいがある。
大臣クラスとなると立場などを考えて、何重ものフィルターを通して発言するので、本音が見えてこないが、フィルターをかけないので、そういう意味では非常に分かりやすい人だ。
問題発言は日本BS放送の番組収録の中で行われた。
BSなんてほとんど見られていないわけで、そんな安心感があったとも思えないが、汚染米について「人体に影響がないことは自信を持って申し上げられる。だからあんまりじたばた騒いでない」と発言。
さらに回収騒ぎになっている焼酎については「そもそも焼酎は蒸留する過程で有害なものが分かれていくから有毒性はほとんどない。中国餃子の濃度に比べれば60万分の1の低濃度」と安全性を強調した。
国民の安全を守るのが政治家の仕事。そういう意味においても政治家の資質0。
農水省の事務次官が「自分たちに責任はない。不正転売した業者に責任がある」と発言したが、太田大臣の発言は輪をかけて酷い。
農水省のレクチャーを受けての番組発言だろうが、本来、太田大臣は責任逃れするような発言をした事務次官を叱り飛ばさなければいけない立場にあるのに、この様。
改めて官僚と自民党の長年のタッグが杜撰な行政の温床になっていることを露呈した。
農水省は事故米は工業用ののりに使われている、といっていたが、工業用のりには米は一切使われていないそうだ。本当に現場を知らないのか、はたまた知っていながら業者に騙されたふりをしているのか。
「霞ヶ関を解体する」と自民党総裁候補は誰もいわない。
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