勝てば官軍。負ければ賊軍とはよくいったものだ。
星野ジャパンが北京オリンピックの閉会式に出ることもなく、ひっそりと帰国した。成田でお通夜のような記者会見をした。
星野監督は会見で「被告席」ということばを使ったように、メダルなしで帰るとこんな扱いになる。
福田選手団長が総括の中で、星野ジャパンを厳しく批判した。
「各リーグから強い選手を集めて、ちょちょと練習したぐらいで勝てるような甘いものではない」
野球とマラソンは選手村に入ることもなく、特別扱いされてきたことも癇の虫に触ったようだ。
最強チームといわれながら、結果が残せないとなるとすべては監督責任になる。
ストライクゾーンの問題を出していたが、日本チームだけ特別のゾーンがあるわけでもなし。聞き苦しい弁解だった。
短期決戦での選手起用にも問題を残した。
監督をはじめ、山本、田淵コーチは星野ジャパン特需でカレーのコマーシャルにもありつけた。
韓国選手のように、金メダルを取れば兵役が免除になる、というご褒美もない。
そもそも、プロを解禁した時点で終った。オリンピックが商業主義のアクセルを踏み続けている一つの弊害。
WBC監督の要請も来ていたようだが、惨敗という結果に態度を保留している。
病気を理由に阪神の監督続投を断った。
それは星野監督が考えたきれいな幕切れだったはず。
せっかくの星野神話を自らの手でぶち壊してしまった。
今や中国株のように星野株は暴落だ。
星野監督でWBCリベンジは誰も求めないだろう。
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