団体競技で個人の失敗を追及してはいけないのだろうが、やはり日本が野球でメダルを逃したのは韓国戦とアメリカ戦でGG佐藤のエラーが大きく流れを変えたことは間違いない。
今日の試合もそうだ。
1点を先制し、すぐに同点とされたが、3回青木の3ランで4-1と3点差でリード。これでピッチャー和田もリズムに乗れるかと思った3回裏の守りに入った時だった。
ショートの後方に上がったフライをGG佐藤が取りに行ったが、これをポロリ。グラブの先っぽにかすっただけだった。太陽が目に入ったのか?
これで和田のリズムが狂う。結局この回3ランを浴びて、同点。韓国戦の悪夢がまざまざと蘇ってきた。
「これで勝負あり」と思いテレビのスイッチを切って街へ出かけた。
1時間後、駅のテレビに映し出された途中経過は4-8。改めて落胆する。
星野監督は「申し訳ない。ただ、その一言です」と力を込めて詫びた。
ヒーローインタビューでは「キモティ―――ッ!」と絶叫するほどの本来は明るい性格のGG佐藤。韓国戦の失策で負けると試合後は泣いていた、という。
このまま日本に帰りたくないぐらいの気持ちだろう。
昔の武士なら切腹もの。北京五輪のエラーが今後のGG佐藤の野球人生にどう変えていくのか心配になる。
監督の采配ミス、本番直前での故障などで選手が本来の力を出し切れなかったことなど総合的な結果がメダルなし。
絶対的な強さを誇っても、陸上400リレーでバトンを落としたアメリカチームのようになる。
女子ソフトがオリンピック種目から消える最後の大会で意地の金を取ったのに比べると、プロにはその気迫が足りなかった。ダルビッシュを筆頭に急きょ北京で5人が気合を入れるために坊主にした。GG佐藤もその一人。
オールプロで臨んでメダルを逃したことが何より悔やまれる。男子400リレーで史上初の銅メダルを取ったことも帳消しにするぐらいの失望感に襲われている。
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