柔道のことは門外漢だが、男子柔道が絶不調であることは分かる。
7階級中5階級が終わった時点で、メダルは66キロ級の内柴正人の金メダル1個のみ。残るは100キロ級の鈴木桂治と100キロ超級の石井慧の2選手に希望が託された。
最年少で100キロ超級の北京オリンピックの切符をつかんだ石井選手は、町内の出身者だったことをついこの間知った。
しかも、次女と小学校のときの同級生だったことも判明。俄然、親近感が沸いてきた。
で、小学校の卒業アルバムを見ると確かに同級生だった。
大成した選手などの子供のころの夢が、小学校時代の卒業文集でクローズアップされることが最近の傾向。イチローや松坂大輔も子供のころから「プロになる」とはっきり目標を持っていた。
石井選手の場合はどうか。
残念ながら柔道でオリンピックに出るとは書いていなかった。文集のテーマが小学校生活の思い出だったので、修学旅行のことが書かれていた。
ただ、寄せ書きには「必勝、必死、努力」。
柔道を始めたのは小学校6年生のときだから、まだオリンピックの夢はなったのかも知れないが、勝ちにこだわる片鱗は覗かせている。
2連覇で金メダルを獲得した谷本歩実は「一本」の柔道スタイルを心がけてきた、というが石井選手の柔道は、打倒欧州選手を目標に、勝つためにポイントを取っていくJUDOスタイルに対応したことが、これまでの日本人選手にはなかったこと。
立ち技から寝技に持ち込み、確実に押さえ込んで一本を狙う戦術に磨きをかける。立ち技では誤審もあるが寝技なら誤審がない、というのがその理由。
柔道からJUDO。
最年少ながら世界の流れに対応して五輪切符を手にした石井選手。日本男子柔道の有終の美を飾ってもらいたいものだ。
試合放送は15日(金)。
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