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by tetorayade

石油バブル崩壊も時間の問題

プールタイムは読書タイムでもある。

今読んでいるのが、浅井隆とラビ・バトラの対話「日本と世界は同時に崩壊する!」。

初版は2006年6月8日。つまり、今から2年前以上に書かれているのだが、その中でアメリカの住宅バブルや原油バブルは崩壊する、と書いてある。

原油バブルのスタートは2001年の9.11の同時多発テロ。

株式の暴落を経験した投資家やヘッジファンドは、株式市場よりもすばやく利益が確保できるものとして、原油市場に目を向けた。

今でこそ投機マネーが原油価格を押し上げていることは世界の常識となったが、この時その理由として、中国やインドの新興国の原油需要だけが価格を押し上げていない、と断言している。需要も供給も増えている。

もし、供給不足で原油価格が上がっているとすれば、ガソリンスタンドに長蛇の車の列ができるはずだが、そんな現象は世界のどこを探しても見当たらない、と。

従って、原油価格を押し上げている原因は投機資金が入っていること以外に考えられない、と分析している。

2005年で1バレル40ドルだった原油価格が、この本を書いているときに60ドルを突破。

世界的投資家のジム・ロジャーがそう遠くない将来に1バレル100ドルにるといっていることに対して、ラビ・バトラは、
「バブルは独自の力学と独自の命を持っているので、どこが天井になるか予想がつかない」としながらも「石油不足が世界的な大変動を起こすことは考えていない。この石油バブルはいずれはじけ、今度は供給過剰になる」

今年の7月4日、原油価格は1バレル145ドル、と過去最高値を記録している。100ドルという予測をはるかに超えてしまった。

ところが、いつまでも上がり続けることはなく、7月27日にはアメリカの景気後退から原油需要減を受けて123ドルに下落している。

石油バブルの石油バブルたるゆえんである。

で、アメリカの住宅バブルを押し上げた要因は、アメリカの巨額の貿易赤字に起因している、という。

風が吹けば桶屋が儲かる的な話だ。

日本や中国はアメリカに製品を大量に輸出し、莫大なドルを手にするのだが、そのドルでアメリカ国債を買っているために、支払ったはずのカネは再びアメリカに戻ってくる。

その資金によって長期債の金利レートが非常に低く抑えられていた。住宅ローン金利も低く抑えられ、住宅市場が活気づいていた。

「バブルはいつかはじけるものですから、まず住宅バブルが先に破たんするでしょう。その後で石油バブルが破たんします」

予想通りサブプライムローン問題によってアメリカの住宅バブルははじけた。しかも世界の金融市場まで揺さぶるというとんでもない額で。

住宅バブルは内需を拡大し、経済を活性化させるのに対して、石油バブルはエネルギーコスト、製造コストを押し上げ、経済に悪影響を及ぼす。

一方のバブルは経済を助けるが、もう一方のバブルは経済を損なう。

この2つのバブルの衝突をバビ・バトラは2008~2009年、と予測している。

アメリカで経済を牽引していたのは住宅市場だけ。その牽引車がなくなればアメリカの経済はたちまち失速する。

経済が縮小すれば、石油の需要も減る。

石油バブルの破たんが追い討ちをかければ、アメリカ経済は壊滅的な打撃を受ける。

アメリカ発の大不況が世界中を襲う大恐慌になる、というのだ。

日本ではサブプライム問題の影響で、不動産関連の大型倒産が連日のように発表されている。次に日本経済の牽引役の自動車産業が崩れていく。

搾取的資本主義の崩壊である、という。

その後にくる時代は経済民主主義だという。


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Commented by U-3 at 2008-08-04 23:34 x
はじめまして。
 日本の不動産・株バブルは、ドル下落によるパニック回避的な狂乱状態でしたが、アメリカの「住宅バブル」+「石油・穀物・資源バブル」は、いよいよ本家の金庫に火が回ったという事なのでしょうか。
 日本のバブルの時は、一ドル240円代から100円まで切り下がりましたが、今の石油バブル崩壊の暁には、もう一段のドル暴落(切り下げ)になるんでしょうか。。。。?
Commented by tetorayade at 2008-08-05 22:43
>U-3さん
本当の投資家はもはやいつ紙くずになるか分からない紙幣には投資しない。金に走っているようですね。
Commented by enutea at 2008-08-05 23:12 x
「計画倒産」が米バブルの正体では?
サブプライム問題にしても、食料・原油高騰にしても
高値売り逃げで大規模な資金(日本等の対米債権)を
搾取しようとする米国の一部資本家の罠に
全世界的に引っ掛かってしまったという説を
あるサイトで読みました。

 米国の動向を眺めていると自国だけでなく
諸外国(もちろん日本は最たるもの)まで
"操り人形"のように指図し、
言う事を聞かないとアフガニスタンやイラクのように
屁理屈をつけてでも滅ぼそうとする。
本当に"怖い国"と思います。
今後とも日本は"へつらう"事しかできないようで(>_<)
Commented by tetorayade at 2008-08-06 22:40
>enutea さん
アメリカでしたかね。1%の富裕層がアメリカの富の40%を占有している?不確かですがこんな比率だった、と思います。
これではかなわない。
by tetorayade | 2008-08-03 08:54 | 社会ネタ | Comments(4)