200勝の目標に向かってアメリカに渡った桑田。大リーグ・パイレーツで2年目を迎えた桑田だったが、“ボールを置く”覚悟を決めた。
ユニフォームを脱ぐとか引退するとかではなく、ボールを置くという表現がいかにも桑田らしい。TBSの独占インタビュー中、片時も右手からボールを離さなかった。
ボールを置く覚悟ができたのは、開幕をメジャーに残れないことをGMから告げられたためだった。
「3Aは若い選手が夢を目指す場所。メジャー1本しか考えていなかった。他のチームでやる気はなかった」
マイナーリーグ落ちしても、若手にチャンスを与えるので、今期メジャーに上がれることはない。
1年目の昨年は38歳のルーキーだったので、マイナーから這上がる覚悟はあった。
「野球の神様のお告げ。背中を押してくれているので、その道に進んでいきたい」
GMの解雇通告も桑田には神のお告げと聞こえたようだ。さすがPL出身だけに信心深い。
桑田には40歳現役、200勝という目標があった。
「自分の気持ちが燃えつきた。目標に向かって努力することが好き。クリアできなくてもそれでダメではない。自分の心が納得するまで挑戦する。今は納得しているのでボールを置く」
現役23年目。プロになってもボウズ頭の桑田はある種の求道者の姿がオーバーラップする。
短髪を金色に染め、ダイアのピアスをつけたりする清原との大きな違いでもある。
清原がボロボロになっても現役を続けるのは、やはり永遠のライバルであり、朋友でもある桑田の存在があったからだろう。
キャンプ中はネタがないので、清原もスポーツ新聞を賑わしたが、手術したひざの調子は万全ではない。このまま2軍暮らしでシーズンを終えそう。
1軍で試合に出れないとなると高給取りの清原に対してチーム内からも不協和音が聞こえてくる。それだけに清原の去就が注目される。
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