プロ野球選手の引退試合には暗黙の不文律があるのだろうか?
カープの佐々岡投手の引退試合でそう感じた。
広島対横浜戦。試合は10-0で広島が大勝ムード。
9回裏2アウトの場面で佐々岡がラスト登板に立った。1アウトを取るだけの引退セレモニーだった。
バッターはホームラン王がかかっている村田。
これを巡り合わせとでもいうのか、佐々岡が投げた直球を村田がはじき返し、レフトスタンドの中段に飛び込むホームランとなった。
スポーツ報知はピッチャーの引退試合でホームランが放たれることを「前代未聞」と書いている。そのホームランが「皮肉にも単独キングとなる36号ソロとなった」と続く。
次のバッター鈴木尚は三振に仕留めて有終の美を飾る。
プロ野球に興味のない人がこれを読めば、公式戦でもピッチャーの引退試合にはヒットを打ってはいけない不文律があるのかと思ってしまう。
村田はその不文律を破ってしまったために、ホームランを打ちながら泣きながらダイヤモンドを1周。「打ってつらいと思うホームランだったのは初めて」とその後のインタビューに答えている。
ペナントレースは巨人が5年ぶりに優勝して、すでに消化試合ではある。
もっとも、消化試合でなければ引退セレモニーもできない。この場面では始球式同様に見事に三振しなければならないようだ。
そういえば、大魔神佐々木の引退試合では清原がバッターボックスに立った。清原は泣きながらバットを構え三振したっけな。
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