8月の契約数でウィルコムが3年半ぶりに純減した、という。その数1万3900人減。全体の加入者数も500万人を切った。
ウィルコムではその理由を法人需要が多かった日本無線製の端末に電池パックの不具合が生じて6月に回収したため、8月にも影響を受けた、と分析している。
しかし、驚いたのがウィルコム利用者の4割が法人契約ということ。
加えて、ウィルコム人気の起爆剤となることが期待されたアドエスが思ったほど伸びていないからのようだ。
ティーザ広告戦略に乗っけられて、発売前は買う気満々だったのだが、モックから実機を経てすっかり買う気は消えてしまっていた。
ウィルコムはウィルコム教の信者に支えられている、といっても過言ではない。Dポ時代からのユーザーは、ケータイに比べて電話機の機能が1~2年遅れていようとも浮気はしない。今は遅れを取っているかもしれないが、先端機能でケータイをリードしていた時代を知っているからだ。
「京ぽんの本」が売れたのも熱狂的信者がいればこそ。新機種が出るたびに出版されている。
コアユーザーは少々のことでは、動じないにしても、もう少し機種を選べる楽しさがあってもいい。
Dポ時代は10カ月でサイクルでどんどん新しい機種に変更していた。新機種になるたびに新しい機能が付加されてきたからだが、今はそのスピードがかなり落ちた。今使っている京ぽん2は12月で丸2年になる。
アドエスは食指が動きかけたが、結局買わなかった。値段の高さも原因の一つ。東芝が何年ぶりかでウィルコム向けの機種を投入したが、機種変更したくなるものではない。
ケータイキャリアは基本料金の半額戦争を始め、体力勝負にケータイ業界はなってきた。ウィルコムはわれ関せずで、他社が倒れるのはジッ~と待つ持久戦でもする構えか。
バブル経済のときは株をやらないのは企業経営者ではないとまでいわれ、みんなが株に走り会社潰していった。
ケータイキャリアの値下げ競争は何かそれに近いものを感じさせる。
そして、残ったのは値下げ競争をしなかったウィルコムだけ…
人気ブログランキン