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by tetorayade

岸和田だんじり放火未遂事件 

試験曳きを2日後に控えた先週末の未明、岸和田市内のだんじり小屋で放火未遂事件があった。小屋の前に盗難車を止め、車に火をつける手口だった。車は扉のすぐ前に停めていた。火事になってもだんじりが出せないように工作していた。

非常に悪質だ。

幸い、すぐに発見。消火された。だんじり小屋に延焼することはなかった。
明らかにだんじりを妨害するための放火だ。見つかれば間違いなく半殺しにされる。その危険を犯してまで放火するとはたいした勇気だ。それ以上にだんじりを憎む理由は何?

岸和田人にとって、だんじりは命より大切なもの。

だんじりに死亡事故はつきものだが、だんじりを曳いていて死ねるなら本望という一面もある。

例年、岸和田のだんじりまつりは9月14、15日の2日間行われてきた。

15日は敬老の日で休日だった。それで、岸和田市内の小中学校は14日をだんじりのために特別休校日にして、だんじりを優先していた、というから驚き。

ところが、敬老の日がハッピーマンデーになったことから困った。

14、15日がカレンダーによって平日になる。

岸和田のサラリーマンの中にはだんじりのために、会社を期間中の前後4日間休む人も珍しくはなかった。指名手配を受けている犯罪者もまつりには帰ってくるぐらいだ。

だんじりを曳く体力を養うため、まつりが近づくと若い衆は夜になると町内を走り回る。やり回しをかっこよく決める最も重要な前梃子、後梃子は軽自動車を使って練習を重ねる。曲がりきれないとだんじりが倒れたり、だんじに敷かれたりして、犠牲者がでる。練習を重ねないとちょっとしたミスが死亡事故につながる。

全速力で直角のカーブを疾走するやりまわしは、それほど危険が伴う。それを上手にこなして拍手喝さいされることが岸和田人の誇りであり、喜びなのである。

岸和田まつりの伝統も、15日が祝日でなくなると、サラリーマンも連休が取りにくくなってきた。加えて、学校にしてもだんじりのために2日も休校するのは、さすがに難しくなった。

岸和田市だけがまつりの日を9月14、15日にこだわってきたが、伝統が市民生活事情に寄り切られた。

それで去年あたりから、岸和田まつりの日にちが敬老の日の前の土日に変更された。

今年は15、16日。

それぐらい、岸和田人とって、にだんじりは命なわけだ。

そこに放火したのだから、ある意味すごい。

仮に現行犯でとっ捕まえて、半殺しにされている現場を警察官が見ても、見なかったことにするぐらいだんじりは岸和田人にとっては特別な存在だ。


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Commented by 九龍 at 2007-09-04 00:36 x
ハッピーマンデー法は、地域文化破壊の悪法ですよ。
私の地元でも、旧正月の1月15日に行われたていた獅子舞の日程が変更になり、
まともな練習時間がとれなくなっています。

経済優先で創られた法律で、地域文化が破壊され。
その法律を作った政党に「愛国心」と言われても。
Commented by tetorayade at 2007-09-04 22:50
>九龍 さん
3連休にするための法律は、一方ではそういう伝統を崩壊させる悪法の面もあるわけですね。
そういう地域のまつりごとに関わらない大半の国民は喜んでいるのでしょうが。
by tetorayade | 2007-09-03 19:51 | 社会ネタ | Comments(2)