開催地の大阪市内では今ひとつ盛り上がりに欠けていたが、本日の男子マラソンでいよいよ世界陸上大阪大会が開幕した。
起きたのは7時半。テレビをつけるとスタートからすでに30分が経過していた。
まだ大きい集団だったが日本人選手は集団の真ん中から後方につけている。
気温はすでに31度。
心斎橋の折り返し地点を過ぎてもトップ集団をつけていたが、大阪城を出たあたりからじりじりと引き離されていく。
トップ集団はアフリカ勢の5人に絞られる。30キロ地点で21秒差。
やっぱりエース級が不在の日本男子ではメダルは無理、とあきらめかけていた37キロ地点からレースが俄然面白くなってきた。
山梨学院大で同じ釜の飯を食った緒方と大崎の2人が大阪城からずっと併走する形で、3位争いの4,5位グループを猛追。長居公園の外周に入る手前でスパートした緒方が4,5位グループを捕らえる。メダルの色が見えた瞬間だった。
長居公園の外周道路で最大のドラマが始まった。
トップはケニアのキベトが独走。3位のキプラガドを抜くが、緒方、アスメロン、ルートリンの3人が抜きつ抜かれつで銅メダルを目指す。手に汗握る展開が外周道路で繰り広げられた。
この中からルートリンが抜け出す。
競技場には緒方がアスメロンよりも先に入るが、トラックでまもなく抜かれる。後方から猛追した緒方にラストスパートの余力は残っていなかった。
日本人は個人でのメダルは逃したが、5位尾方 、6位 大崎悟史 、7位 諏訪利成 の5,6,7位フィニッシュで3大会連続団体金メダルを獲得した。
5位に悔しさをにじませる緒方。団体金も素直に喜べないのかもしれないが、金は金だ。
日テレ、並びに欽ちゃんよ、こういう走りが感動を与える走りというものだ。
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