先代の佐渡ケ嶽親方には1度だけ会ったことがある。
まだ、琴風が現役時代の大阪場所の部屋へ行った。稽古中の写真を撮った。会心の何枚かが撮れた。親方の背中越しの土俵で泣きそうな琴別府の姿。その写真を見て人をめったに褒めないカメラマン出身の専務に褒められた。
佐渡ケ嶽親方は口数が少なかった。
稽古が終わると親方と一緒にちゃんこを食べた。やっと髷がゆえるようになった弟子から何度も「ちゃんこおかわりいかがですか」とすすめられた。
佐渡ケ嶽親方訃報に接し、そのときのことを思い出した。
朝青龍ネタからしばらく遠ざかっていたが、15日に亡くなられた先代佐渡ケ嶽親方の葬儀に朝青龍が出席するかどうかが注目の的になってきた。
自宅にこもりっきりなので、日増しに外野がうるさくなってきた。
CNNが取材に来たかと思えば、今度は伊吹文部科学省大臣までが、相撲協会批判を加えながら朝青龍問題に口を挟んできた。
「日本の文化の理解、最高位としての立場の重さなどを教えることが一番大切なことだ」と横綱教育をもっとやれ、と発破をかけた。
朝青龍は普段から佐渡ケ嶽部屋へは出稽古に出かけている関係もある。日ごろから世話になっている部屋の先代親方である。
相撲協会としては葬儀に参列するのはウェルカムを表明している。
先代の高砂親方の葬儀には欠席してモンゴルへ帰っていた前科がある朝青龍。この際、相撲協会はヤクザの世界でも重視されている義理がけから教えることになりそうだ。
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