中国政府の得意技の一つに「朝令暮改」がある。ちょっとでも困ったことがあると、すぐに前言を翻す。
中国へ進出した日本の企業はこれで随分泣かされてきた。
朝令暮改は確信犯的に外資誘致戦略の一つとしても捉えられているようで、「鳥を誘いこんで巣を作らせ、卵を生んでひなが孵れば、親鳥は煮て食おうが、焼いて食おうが、中国の勝手」というのが、常套手段。
工場を作らせ技術がパクれたら後は用なし。不当な税金をかけたりして、進出企業が嫌気がさすように仕向け、撤退に追い込む。
中国では新聞、テレビは当局の管理下におかれ、報道管制が行われているはずだ。
北京オリンピックを1年後に控え、北京クリーンキャンペーンでもやっているのか、北京市内の露店で売られていた段ボール肉まんの販売業者の実態を北京テレビがスクープした。
中国の恥だが、オリンピックのために当局も渋々認めたものと思われる。それを今になって、あれは捏造番組だった、と発表している。
海外メディアが中国を陥れるために撮影した映像ならその反論も分かる。
本来は当局指導の下に北京市内の悪徳業者一掃のための番組だったのに、ネット社会ではまたたくまに全世界に広がってしまった。海外のあまりの反響に恐れをなして、あれは北京テレビが勝手に作った捏造番組だった、と火消しに躍起になっているとしか思えない。
中国が発表することは何一つ信用できない。
そんな事例を身近に感じさせてくれた段ボール肉まん騒動だった。
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