まさに晩節を汚す人生だった。そのためかひっそりとしたお通夜だったようだ。
中咽頭がんで入退院を繰り返していた元大阪府知事の横山ノック先生が3日午前7時15分、西宮市の病院で逝去した。75歳だった。
死者を鞭打つことはよくないが、晩年は中喉頭がんで芸人の命ともいえる声が出なくなっていた、というのだから何とも皮肉なめぐりあわせだ。
参議院を経て95年の統一地方選で、大阪府知事に当選。1票を投じた1人である。
99年の2期目の選挙でも再選を果たしたものの、選挙期間中の選挙カーの中で女子大生の運動員の下腹部をまさぐったことから強制わいせつ罪で起訴され、執行猶予付きの有罪判決を受ける。
表舞台から消えてもう8年にもなるわけだ。
04年にはみそぎも終わり、芸能界復帰を果たしたが、テレビに出ることは許されなかったため、存在自体が忘れられていた。
テレビでコメントを求められた吉本芸人は次のように語る。
「信じられない。今でもタコ踊りでもしてるよう」(桂小枝)
「政治家より芸人のままのほうがよかった」(池乃めだか)
「ノックさんがいるだけでその場がものすごく明るくなった」(坂田利夫)
「なんでそんなに元気でんねんというぐらい本当に元気だった。漫才師としても人間としても大好きな人」(桂三枝)
ここは戦友でもある上岡龍太郎氏のコメントを是非とも聞きたい。
エロだこの汚名を返上することもできずエロだこのままで終わってしまった。これが横山ノック流の生き方だったのか。
合掌
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