「お客さまは神様です」とは三波春夫の名言だが、その一方で「お客さまは悪魔」という格言もある。
お客というものは非常にわがままな動物で、お客の要望を聞き始めたらきりがない。無理難題をいうのはお客の領域を超え、もはや悪魔の領域、ということ。
ふと、この「お客さまは悪魔」というフレーズが思い浮かんだのは、東国原知事の発案で実施された宮崎県庁見学を組み込んだ宮崎の名所巡りツアーがいよいよスタートした、という記事を読んで。
関東からその第一陣33人のツアー客が宮崎県庁を訪れた。前庭で記念撮影をしていたら、予定していなかった東国原知事が飛び入りで参加。記念写真や握手攻めにあったようだ。
おそらく、旅行代理店はツアー募集に際し、運がよければ知事にも会えるかも、ぐらいの宣伝文句は加えていたかもしれない。ま、今回は第1回目ということもあり、サービス精神から記念写真に加わったのだろうが、これが既成事実となり、そのうち、ツアー客は知事に会えるものと勝手に勘違いしてしまう。
特に関西のおばちゃん軍団ともなれば、知事との記念写真が撮影できなかったら、「詐欺や!金返せ」と騒ぎ出しそう。
このツアーは関西では募集しないほうがいい。知事に会えないと関西の悪魔軍団が暴動を起こしそうだ。
ところで、来月は1年ぶりに宮崎に行くことになった。
楽しみは東国原知事に偶然会えるかどうかではなく、「哲心」で鴨南そばを食べること。京都の高級鴨を使っているので出張費が出る機会でないとおいそれとは食べられない金額だ。
侍くんがこれを読んでいたらサプライズにならなくなる、と思いながら書いてしまった以上は仕方ない。
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