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by tetorayade

退路を断った田上氏の勝利

「市民力を見せていただいた」と当選後のインタビューで田上氏がいうように、やはり長崎市民は世襲制にNOを突きつけた。

その差わずかに953票。市長選では稀に見る僅差での勝敗が決まることになった長崎市長選。このわずか900票あまりの差はどこの出たのか?

ズバリ、退路を断っているかどうか。立候補にどこまで本気だったか。どっちが長崎市のことを本気で考えているか。その熱意が僅差になったというより、大逆転での勝利だと思う。

当選した田上氏が出馬を決意したのは18日夜。選挙期間は両陣営ともわずかに3日ほど。

田上氏が立候補していなければ、伊東市長の娘婿は楽勝で当選していただろうから、大大逆転といってもいい結果ではないだろうか。

田上氏が辞表を出して市長選に臨んだのに対して横尾氏は休職届け。田上氏が落選したら帰る職場がないのに対して、横尾氏は帰る職場がある。

さらに田上票が集まったのは「長崎の町づくりはよそ者に任せられない」と地元民をアピールするとともに、市長の世襲にまっこうから反対したことだ。

対する娘婿陣営は終始黒いスーツと遺影を掲げ、伊東市長の後継者をアピールする戦略に出た。

冷静に考えればこの時点で大いにおかしい。国会議員の世襲制はなくならない。それは地元に利益誘導すするからだが、市長の世襲なんかありえないこと。

敗戦の弁を述べる娘の優子は憔悴しきって立っているのもやっとだったが、こう叫んだ。

「父、伊藤市長はその程度の存在でしたか? 伊藤市長は浮かばれないと思います。父が愛した長崎から、父がこのような仕打ちを受けるとは思っても見なかった」

気が錯乱していたと後から弁解するのかもしれないが、本音がもろに出た発言である。

この会見を見て、長崎市民の多くが田上氏が市長になってよかった、と思ったのではなかろうか。


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Commented by 時津英裕 at 2007-04-23 23:35 x
 TB感謝。立っているのがやっとといった娘さんの姿は印象的でしたね。娘さんの言葉は正に本音だが、伊藤前市長は浮かばれると思う。身内のショッキングな死により錯乱していたとしか言いようがない。長崎市長になるということは、このような最期も覚悟しなければならないという事実と共に、今後の選挙では、このような悲劇が起こらないように、警察に更なる警備を要請したい。
Commented by 名無し at 2007-04-24 12:06 x
娘婿も落選してホッとしているんじゃないですかね?どう考えても自分の意思で立候補したとは思えないし、娘さんもそれに賛成していたのか怪しいところです。後援団体のオモチャにならずに良かった、それが娘婿のホンネのように思います。
Commented by tetorayade at 2007-04-24 22:30
>時津英裕さん
おそらく葬儀もしないままに3日間の選挙戦。殺害されたことを悲しむ余裕もなく怒涛の選挙戦。憔悴しきった3日間だったことは想像に難くない。
こういうときの本心、人間性が出る。
Commented by tetorayade at 2007-04-24 22:33
>名無し さん
おっしゃるとおり。一番ホッとしているのは娘婿。身の丈ということばがありますが、新聞記者が何の準備もなく、いきなり市長になることのほうが不自然。まさに世襲制度の反発があったからよかった。国会議員なら世襲でもやっていけるけど、自治体のトップはアカンでしょう。
Commented by 麺太 at 2007-04-25 20:23 x
うちの母親も言っております。

実の息子が父の下で秘書をしていたのならトモカク。

長崎の為に殉職したとばかりの発言でした。

驚きでした。

Commented by tetorayade at 2007-04-25 22:03
>麺太 さん
だから娘が出て落選したらすっきりしたでしょう。娘のほうがあのヒステリックさで政治家向きでしたが。
by tetorayade | 2007-04-23 22:34 | 社会ネタ | Comments(6)