北心斎橋筋にある「ばりゅーマート」が閉店セールを打ち出したのが3月1日だった。3月いっぱいで閉店するということでカウントダウンセールに入った。
店頭には閉店まで後何日、と張りだし、その数字がドンドン減っていった。
2フロアー営業だったが、在庫が売り切れるとともに、1フロアーで営業するようになった。当初は3割引きだったが、閉店が近付くにつれ5割7割引きに値を下げていった。
きょうは4月2日。
本来なら、店は完全閉店のはずなのに、店があいているではないか。しかも、閉店まで後9日に変わっている。
で、店長に聞いてみたところ、こんな返事がかえってきた。
「大変好評なので、期間を延長させていただきました」
「今度はほんまに閉店するの?」
「はい」
何とも分かりやすいウソである。
心斎橋筋ながら、この店が撤退しても次のテナントは決まっていない。
次のテナントも決まっていないし、まだ在庫が完全処分できていないなどのことから、両者の思惑が合致してこんな結末になったのではないか、と読んだ。
ただ、大阪流の完全店じまいセールとうたって、すぐに新装オープンのとは違う。
この店はカメラのナニワが経営する新たなセレクトショップだった。
1階フロアーでは、OLをメインターゲットに、店舗スタッフ自らセレクトしたアクセサリー・帽子・バッグなどの服飾雑貨をはじめ、アロマテラピー関連に力をいれ、2階はビジネス・オフィス用品を揃えた。
これがものの見事に失敗。
関東の家電量販店に押される関西量販店の中でも、時代に乗り遅れたカメラのナニワ終焉を感じさせる幕切れでもある。
人気ブログランキン