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by tetorayade

終わらない弘山晴美の挑戦

劇的な大逆転優勝した名古屋国際女子マラソンからはや1年が経った。

てっきり、前回のレースの優勝で有終の美を飾り、引退するものと勝手に思い込んでいた今年39歳になる弘山晴美が今年の名古屋にも出場している。

夏に大阪で開かれる国際陸上の出場を狙っているのだろう。

「優勝したことで肩の力が抜けた」というように2連覇を狙う。

オリンピック代表の選考レースの一つにも数えられるが、東京、大阪に比べると出場メンバーに物足りなさを感じる大会でもある。

今回は名古屋では2003年に優勝経験のある大南敬美が復活を目指すが、2キロ手前で集団の中でいきなり転倒する、というアクシデントにあってしまう。

故障がなかなか治らず、2年ぶりの復活レースなのだが、ついていない。そんなアクシデントにもめげず、すぐにトップ集団につけている。

有名どころではこの2名だけ。

あと、注目するとすれば、三井住友海上の大平美樹ぐらいか。

長身で姿勢がいいフォームで走るので目立つ。今回がマラソン初挑戦。チームには土佐礼子や渋井陽子ら実力のある選手らと練習しているので、期待がもてる。

10キロを過ぎたあたりで、ペースメーカーとセガサミーの高仲未来恵が集団からするすると抜け出す。後方集団はあっという間に12秒も離されている。2位集団には同僚の橋本康子も。

そのほか、アルゼアスリートクラブのジュリア・モンビもこの集団につけている。

因縁のスロットメーカー対決の様相を呈してきた。

20キロまでペースメーカーと高仲が後方集団とじりじり差をつけていく。

その差31秒。

「チャレンジはいいですね」と解説の有森裕子いうが、このまま行くはずがない、という意味も含まれている。

終始、向かい風の強風が吹いている。

「高仲選手は動きが早くピッチがいい。風を切っている」と有森はフォームをほめる。

22キロ過ぎで太目のペースメーカーが離脱。残ったペースメーカーが盛んに高仲に話しかけている。

「走るのが楽しくてしかたない。目標は2時間30分を切って8位入賞を目指す。目標は北京オリンピックで名古屋は通過点」と試合前の高仲のインタビューが流れる。

25キロで残りのペースメーカーのイワノワも離脱。一人旅に。その差は42秒。

27キロを過ぎると向かい風。高仲がどこまで逃げ切れるか。面白くなってきた。

だんだん差が詰まってきた。

「よくがんばってきた。考えて内側を走るとか、1秒1秒を縮めることを考えればもう少し持つかも」と健闘をたたえるコメントに変わった。

29キロ手前で完全に吸収され、高仲は逆に集団にもついていけない。

30キロから本当のレースが始まってきた。トップ集団は7名。

解説の瀬古は残り10キロはこのままで行くと読む。飛び出す選手はいない、ということだ。

タイムを狙わないと世界陸上の一発内定はない。それなのに、30キロを過ぎても7人の集団で、タイムが一向に早くならない。このままのペースなら2時間28分台。

日本人1位で2時間26分以内でなければいけないのだが。

33キロでレースが動き始める。大南がスパート。これに弘山、大平、橋本、モンビらがついていくが真鍋が離される。

35キロで再び大南がスパート。岡本がここでついていけない。力のない選手はここで振り落とされる。

微笑み走法の大平は愛媛県出身。この大会は愛媛県出身者が過去2人優勝している。

その大平がサングラスを捨ててスパートしたが、スパートしきれない。

残り3.7キロで大南が遅れる。

先頭は弘山。それを追う橋本。大平はついていけない。食らいつく橋本。

遅れを取っていた大南が粘って大平に追いつく。

残り3キロを切って弘山をマークする橋本。このまま競技場までいくのか?

40キロ過ぎて弘山がスパートするが粘る橋本。並走状態で弘山の背中を追う。

41キロ通過。残り1キロを通過しても勝負がつかない。

手に汗握る展開が最後まで続く。

橋本が最後の上りでスパートする。腕ふりで坂を駆けあげる。先に競技場は橋本。追う弘山だが、橋本の2段スパートに弘山はついていけない。

橋本が2時間28分49秒でテープを切る。

弘山の2連覇はならず。

それでも弘山の挑戦は終わらない。


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Commented by asyashin at 2007-03-11 21:32
ブログにコメントありがとうございました。
弘山は、まだまだいけると感じました。
高仲は今後期待できるかもしれません。
Commented by 狸親父 at 2007-03-12 09:19 x
弘山晴美さん、頑張っていますね。見習たいものです。

女子マラソンといえば、私のお気に入りは「増田 明美」さんです。谷山さん・弘山さん・渋谷さん・有森さんより美人度は落ちますが、それより何と云っても素晴らしいのが、あのコメンテーターとしての解説能力とその聞きやすく優しいそのヴォイスだと思います。

ロサンゼルスオリンピックの結果から失望した人達は多かったと思いますが、その後の東京マラソン?の解説者としての再登場に、当初この人誰っ?って思い、増田明美さんと知り、周りの皆も驚いていました。後にいろんな活躍を知るにつけ、彼女の人柄でしょうか、評判はよく、彼女のいないマラソンの解説は、ちょっと物足りなく感じています。

Commented by tetorayade at 2007-03-12 22:49
>asyashinさん
なかなかセンスのある写真だと思います。こちらこそちょくちょく寄せてもらいます。高仲はハーフでの実力はあるようですから、期待できそうです。
Commented by tetorayade at 2007-03-12 22:53
>狸親父さん
同じ意見です。
増田明美の解説は過去最高のマラソン解説者だと思います。とにかく取材力が違います。こまかい情報の引き出しをいくらでも持っているので、選手のエピソードを聞くたびに感心させられます。声の調子もいい。
今回バイクリポーターをしていた宮原は無名の現役時代からかわいかったので、目をかけていたのですが、解説者になってから嫌いになりました。
Commented by スプレー日記。 at 2007-03-13 23:54 x
 TBありがとうございます。弘山は橋本のスパートを見誤っただけみたいですね。宮原美佐子と増田明美はアトランタ五輪での解説が評価をわけるようになりましたね。テレビ解説だった宮原はあまり解説しなくなりましたし、ラジオ解説だった増田は以降解説沢山するようになりましたし。
by tetorayade | 2007-03-11 12:38 | スポーツネタ | Comments(5)