手に持っていた皿を落としたのが、故意か偶然かを裁判でも判別ができないのと同じで、NHK紅白でDJ OZMAの裸体ボディースーツ演出をプロデューサーがあらかじめ知っていたのか、知らなかったのか。
問題はあの演出を許したNHKの責任問題という第2ラウンドに入った。
今頃NHK局内は正月気分も吹き飛び、責任問題でてんやわんやの状況が続いていることだろう。
おちゃらけた民放にはない、お堅い品格がNHKのよさでもある。
そのNHKに開局以来の大スキャンダルが、NHKで最も視聴率が取れる国民的番組の中で起こったのだから、一大事。しかも、不祥事続きから、受信料不払い運動もやや沈静化してきた頃だけに、また、不払いも再燃しそうだ。
NHKでは本番でも裸体ボディースーツは予見していなかったことを強調している。つまり、サンバの衣装を着たダンサーが脱ぐことまでは想定していなかったようだ。
リハーサル前の会見でOZMAはパンツを脱ぐかのような発言。「くさいメシを食ってくるかもしれません。NHKを出禁で済むんならラッキー」、「NHKは後悔すると思う」とこの事態を示唆していた。
みんなの視線はOZMA。いつ、パンツを脱ぐのか。こうやってOZMAにひきつけておいて、ダンサーがストリップを始めてしまう。視聴者の視線はOZMAからダンサーに切り替わった。
司会の仲間由紀恵の目を丸くした反応を見ても、リハではなかった演出と思われる。
いくら、NHKが視聴率が欲しいといっても、こんな危険な賭けをするわけがない、と思われるのだが、プロデューサーとOZMAの2人だけの間でどんな密約があったかどうかは、当事者でなければ、知る由もない。
視聴率稼ぎのためとはいえ、使い方次第では劇薬~毒薬にもなるOZMAを選んだプロデューサーの責任は免れない。
視聴率に迎合した結末か。
ところで、本当は千葉県君津市出身のOZMAの出身地が東京・六本木になっていたが、この程度で目くじらを立てるものはいない。
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