元を辿れば同じ民族なのに、仲が悪いというのは、ままあること。
日本でも大阪と東京は文化、言葉、習慣が違うだけでなく、われこそが日本の主導とばかりに関東人と関西人の仲は決してよくなかった。
朝鮮半島も日本が統治していた時代、38度線を境に南側は朝鮮軍、北側は関東軍に管轄が別れていたことから、戦後はソ連とアメリカが統治することになり、イデオロギー対立となったようだ。
日本人でも関西と関東のしょうもない対立があるように、これがイデオロギーとなるとそれは同胞を殺しあう憎しみにも変わってくる。
油と水の関係にあった半島を南北統一に向け、韓国が太陽政策に出たのは金大中政権から。食糧支援などを行ってきたが一向に北朝鮮の飢餓が改善されるわけでもなく、むしろ支援物資は北朝鮮幹部の私欲を肥やしただけで、本当に支援が欲しい民衆には行きわたっていないのも事実。
太陽政策を取り続けてきたのは、北朝鮮の崩壊を恐れてのこととも考えられる。
金体制が崩壊すれば、難民が一挙に押し寄せるのは韓国・中国。それを両国でカバーすることなどできるわけもない。
つまり、韓国にすれば北朝鮮が崩壊することが一番恐ろしい結末であり、逆な見方をすれば、金正日体制が維持されることを望んでいるわけだ。
今回の北朝鮮の核実験を受け、盧武鉉大統領は太陽政策が失敗だったことを明らかにしている。韓国一国の中途半端な食糧支援では、そりゃ焼け石に水。
経済的にも二進も三進も行かないところまで追い込まれたから核実験による脅しの交渉カードを切ったわけだ。
衣食住が足りた後の話になるが、関西と関東のいがみあいが緩和されたのは、吉本という笑いだった。東京でも大阪弁が違和感なくしゃべられるようになり、テレビでも普通に大阪弁が流れるようになったのは、さんまや紳助の功績だろう。
落ち着いた後。
これが何年先になるか分からないが、笑いという文化が南北統一を図る一番身近な方法だと思う。
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