偽札を作ることも使うことも罪は非常に重い。
偽札は国の信用を揺るがし、国家転覆にもつながるためで、偽造枚数の多寡でなく重罪が適用される。
最高で無期懲役だ。
ところが福岡で起こった偽札行使は一種の笑い話だ。これってコントかと思った。
旧1万円札を1000枚も入金しようとした自称コンサルタントの71歳の老人が、通貨偽造行使の疑いで逮捕されたようだ。
普通、偽札を使う場合は、初詣で混雑している露天など、チェックの甘い場所を狙うものだ。ところがこの老人は福岡市内の金融機関で1000枚も入金しようとした。
完全に捕まりに行っている。
一種の自首か?
相手はお札のプロ。旧1万円札が1000枚という時点で十分怪しい。こんなケースなら素人のわれわれだって偽札と見抜けそうだ。
パソコンとインクジェットプリンターを使って印刷されたもの。紙質も違えば、すかしもない。
この老人と同じグループの男が東京でも50枚を入金しようとして逮捕されている。
警視庁の見解は「今では見かけることがないので、受け取った人が見破りにくいから」とコメント。
相手は一般人ではなく、金融機関。毎日お札を触っているので、旧札でも見破る。しかも枚数が多いので、このコメントでは説得力がない。
ただ、同様の偽札が8~9月にかけて全国で2000枚見つかっている、ということは流通しているということだから、それも一理ある。
最初は少しずつ使っていたが、気づかれないので、行動が大胆になった、とでもいうことか。
ちまちま使うのが面倒くさくなった?
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