この事件の一報を聞いたとき、どこのメーカーのエレベーターなのかが一番気になった。
人を挟んだまま、エレベーターが動き出し、死亡事故に至るなんて、考えられないし、あってはならない事故だ。
東京・港区で起こったエレベーター圧死事故の現場となった「シティハイツ竹芝」(23階建て)は98年4月の竣工。1~7階が港区立障害保健福祉センターなど福祉施設で、8~23階が住宅。建物内にはエレベーター5基があり、うち2基が住宅用で、1~7階は止まらず8階まで直行するようになっていた。
で、このエレベーターはたびたびトラブルを起こしていたようだ。止まるはずのない階で止まったり、止まったときに段差があったり。
その都度点検したが異常なし、ということだった。
で、どこのメーカーかと思ったら世界第2位のエレベータメーカーであるスイス・シンドラーエレベータ社製だった。
エレベーターは日本のメーカーが最高品質だと思っていたのに。
同社の製品特徴はトータルコストを従来のエレベータより最大40%引き下げられるうえ、工期も大幅に短縮できることで、97年に日本市場に参入したばかりで、「シティハイツ竹芝」がひょっとして、日本での設置1号だったのかもしれない。
エレベーターはコンピュータ制御で、ドアが閉まらないと動かない設計になっているわけだが、これまでのトラブルを見ているとコンピュータが誤作動を起こしていたが、最終的に死亡事故を起こす誤作動を起こしたことになる。
コスト削減のために導入実績のない海外メーカーのエレベーターを採用したわけだが、結果的に死亡事故を起こしたわけだから、取り返しのつかない高い買い物になった。
住民は恐くてエレベーターが使えない。
エレベーターを交換することになるのか?
コスト削減=耐震偽装マンション問題とダブル。
コスト削減=手抜きという図式ではないことを祈る。
追記
シンドラーエレベータの国内シェアは1%。しかもトラブル続きで住民からは苦情が絶えなかった模様。
なんで、港区はこんなメーカーのエレベーターを採用したのか、その辺を明らかにしなければならない。
まさか、日本市場初導入ということで、モニター導入でただで設置してもらったんじゃなかろうか?
はたまた、原価同然の値段とか。
日本には優秀なエレベーターメーカーがしのぎを削っているわけだから、シンドラー社を選ぶ理由がない。
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