恐らく賛否両論が巻き起こることが予想される。
アイフルブリッジ、武富士競技場、ということにはまかり間違ってもないだろうが、財政難にあえぐ国がついに命名権ビジネスに乗り出す方針を打ち出したようだ。
競技場や橋など国の財産に対して大金で企業名をつけさせようというもの。
仙台・宮城球場が「フルキャストスタジアム宮城」に、横浜国際総合競技場が「日産スタジアム」に、西武球場が「インボイスSEIBUドーム」に変っている。
名前を明け渡すだけで、横浜のケースでは5年間、23億5000万円という膨大な利益を生んでいる。建物を売却することなく、確実にお金が入ってくる。企業も節税対策や企業イメージアップなどに役立つ。
税金で作ったものに企業名を冠することに消極的だった国も、このぼろいビジネスに食指を動かし、重い腰を上げたようだ。
国は候補として、国立競技場やレインボーブリッジ、明石海峡大橋などを挙げている。
さしずめ、国立競技場はトヨタスタジアム、レインボーブリッジはフジテレビ大橋、明石海峡大橋はパナソニックブリッジなんてことになるのだろうか。
命名権を与える代わりに、社会的に問題のある企業は一定のガイドラインを設け、締め出されるようだ。それは当然のことだ。
いま、仮に挙げた企業は日本を代表する一流企業だ。
しかし、トヨタの派遣従業員の使い方はひどいようだし、松下電器も石油ファンヒーター問題で重大な過失を起しているし、フジテレビもライブドアとの業務提携でかなりの損失を出している。
一流といわれている企業ですら、この程度だから、厳正に審査していったら社会的に問題のない企業なんてないことになる?
名前は半永久的なもので、それが契約でころころ変って行くのも妙な感じだ。
やはり名前はお金で簡単に明け渡すものではない。
人気ブログランキン