知り合いの社長が「街金から一切足を洗う」と肩を落としながら話していたのは、今週はじめのことだった。
廃業の理由は貸した相手が簡単に自己破産で逃げるようになったこと。昔は親族が借金の肩代わりをしたが、それがすっかりなくなったので、取りっぱぐれるケースが多々出てきたこと。
おまけに、借用書があっても「脅されて嫌々書かされた」といわれれば、裁判で負けるらしい。
ちなみに借用書より領収書は有効らしい。それは受け取った、という法的証拠になるからだ。
街金を元手に興した正業もあるし、こんなゴタゴタがほとほと嫌になった、ということだ。
消費者金融大手の“どうする~アイフル”に対して、金融庁は強引な取り立てをするなど違法行為が相次いでいたとして、1900の全店舗を対象に、5月8日から3日間、貸し出しなど業務の大半を停止する行政処分を出した。
特に違反のあった店舗に対しては20~25日間の業務停止命令を出した。
全店が業務停止を受けるのは極めて異例中の異例。初めてのケースだが、金融担当大臣がメガバンクまでが消費者金融業務を開始したことに対して苦言を呈していたが、それを金融庁が間接的になぞる形になった。
もっとも、一番悪いのは借りて返さない奴。高利を承知の上で借りているわけだが、中には最初から返す気もなく、自転車操業的にブラックになるまで借りれるところから借りまくる奴もいる。借り手側は性善説で保護されすぎの面もある。
これで消費者金融の金利の見直しが図られるのだろうが、都銀の消費者金融部門にブレーキがかかればいいのだが。
チワワを使ったあたりからこの会社のいかがわしい広告戦略が気に入らなかったが、まさに今が「どうする~アイフル」の正念場だ。
俳優の清水省吾はこれで終わった。
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