でかした荒川静香!
価値ある金だ。金以上の金だ。
トリノオリンピックでは、このまま日本選手団はメダル獲得ゼロ、という汚名大会になるところだった。それを乗り越えて、しかも金メダルだから、あんたは偉い!
しかも、冬季オリンピック・フィギュアスケートでは日本人初の金メダル。トリノオリンピックを観ていて落ち込んでいる日本中を救ってくれたのだから、国民栄誉賞ものの価値がある。
てな、ことを書きながら、まだ荒川のスケーティングは観ていない。
トイレに起きたとき、テレビをつけると、ちょうど、村主選手が滑っていた。後半なのでジャンプもない。
演技を終えて、村主に笑顔はない。今にも泣き出しそうだ。
採点。あまり得点は伸びない。暫定3位につけるが、まだ有力選手が控えているので笑顔はない。その時初めて荒川がトップに立っていることを知る。
ふたたび、布団にもぐりこむ。
ラジオからは銀以上が確定した、との情報が金メダルに変わる。
荒川選手は誰かに似ている、と思ったら思い出した。
もう少し、えらが張っていたら、片桐はいり。
と、めでたい時に落としている場合ではないか。
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