国会証人喚問と違って、参考人質疑では嘘をついても偽証罪には問われないそうだ。一つ勉強になった。
で、今日、耐震偽造マンション問題で、当事者たちが国会へ呼ばれた。
ヒューザーの小嶋社長、イーホームズの藤田社長、木村建設の木村社長、東京支店長、シノケンの篠原社長らだが、中心は小嶋と藤田だった。
住民への補償問題で小嶋は106%から103%へ変更になったことを追求され、「10数棟出てきそうなので6%では足りなくなり半分の3%にした。
ぶっ倒れても前向きに倒れる」と今日一番のビックリ発言をのたまってくれた。
国会の場で倒産します、と宣言したようなものではないか。
藤田は偽造が見抜けなかったことに対しては「(見抜けないのは)当社だけではない。難しい問題」と検査機関として機能していないことを認める発言するとともに、「日本ERIも1年前に姉歯氏の偽造を知りながら公表していない」と国会の場で爆弾発言だ。
要は行政も民間も含めて検査機関はまったくいい加減なもので、イーホームズだけが突出したものではなく、この際検査機関の膿を出し切るために腹を括ったものと思われる発言だ。
この発言を受けて、日本ERIの鈴木社長は「大変驚いている。隠ぺいしているという言葉を使っているがそのような事実はない。弁護士と相談して告訴する」と息巻いた。
300~500ページにも及ぶ構造計算書の書類を短期間でチェックするのは事実上無理らしい。日本は戦後60年、性善説によって検査機関が機能してきたため、ずさんなチェックしかしてこなかったツケで、民間になったからこういう問題が起こったのではないようだ。
だから、藤田はぶっちゃけるつもりだ。
姉歯への圧力にたいしては、
小嶋は「圧力をかけたことはない」とキッパリ。
木村建設の東京支社長は「鉄筋を減らせと似たようなことは言ったかも知れない。ただ、法令順守の範囲内で、といったかもしれない。リベートは受け取った」
偽造に気づいたイーホームズVSヒューザー問題では、
藤田は「正義を貫いて何の意味がある。公表したら徹底的にたたくと言われた」
小嶋は「公表するのに時間が必要。叩くのではなく、責任を追及させてもらう、という意味」
こうなりゃ、日本語の微妙なあやを使いながら、いった、いわない、の争いになっている。
この日姉歯が出席していたらもっと激しいバトルがあったはずなのだが、いずれにしても責任のなすりあいに終始した。
国会という場もわきまえないで声を荒げる小嶋。
あの調子で下請け業者に圧力をかけていたことは想像に難くない。
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