マンションなどの構造計算書偽造事件で、姉歯秀次・1級建築士が自宅で取材に応じる写真姿を見て一発で分かったことがある。それは、ヅラだ。ヨンさまをイメージしたようなヘアースタイルだが、間違いなくあれはズラだ。
ヅラをつけること自体が自分の正体を隠し、世間様を欺いている、ということだ。千葉の夜の街では「建築界のヨンさま」とオネーチャンにおだてられていい気になっていたのではないか。
姉歯は「正規の書類と偽造書類を交ぜていたので、見ればすぐ分かるが、(民間検査機関の)イーホームズの検査には通った」と検査の甘さを指摘している。
イーホームズは姉歯のヅラも見抜くことができなかったのだろうか。
損害賠償については「私個人では賠償できない。イーホームズや国も責任を負うべきだ」と開き直っている。ま、確かに偽造書類は簡単に見破ることができたわけだから、イーホームズにも責任はある。めくら判を押した、ということだから。
さらにマンションの開発会社は安さを売り物にしているようだが、その辺の手抜きは暗黙の了解の下にやっていた可能性もあるから、こんな開き直り方が出来るのかもしれない。
阪神大震災級の地震なら倒壊する恐れがあるマンションなどが今回明らかになった21棟以外に、過去5年間で90棟もあることが分かった。国土交通省は耐震性に問題があれば、建物の使用を認めるわけにはいかないから、早急に引越し先を探さなければならない。
最終的にこの損害賠償は誰がするのやら。
追記
民と民の問題なので公的資金は出さない、と発表していた。
販売会社には10年間の瑕疵担保責任があるので、保証しなければいけないが、数が余りにも多いので、保証能力はない模様。
最終的には泣き寝入りか。
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