97年に設立された楽天の資産の時価総額が1兆円だという。インターネットショッピングモールの会社が傘下に証券会社や旅行会社を治めているとはいえ、年商は450億円ほど。資産価値とは大半が1株8万円の株価のことか?
対するTBSはテレビの収益は2319億。これに赤坂の一等地に1万坪の土地を有し、資産の時価総額5000億円程度らしい。
ホリエモンのニッポン放送乗っ取りの次は、楽天、三木谷によってTBSが狙われた。大株主のいないTBSは、フジテレビ問題の時からその噂は囁かれていたようだ。
本日明らかになったのは、楽天が15.46%、村上ファンドが5%で、これまで筆頭株主だったニッセイの4.12%を一気に引き離し、一躍大株主に躍り出た。
楽天側はTBSとの経営統合を持ちかけている。
三木谷社長は「放送とインターネットで収益を上げ、世界に通用するメディアグループを目指す」と記者会見で述べている。
経営統合とは持ち株会社を設立して、その下に楽天とTBSがぶら下がる方法を提案している。つまり敵対的買収ではないことを強調した。
ただ、資産総額では1:2の関係になるので楽天側が断然有利に立つ。
TBSの井上社長は「知らない仲ではないので事前に意思表示が欲しかった」と努めて冷静さを保とうとしたが、個人的には「業務提携の範囲を超えている。心外」と吐き捨てた。
三木谷と村上ファンドの連携は明らかで、村上は「株主が支配して売買するのが株式上場。それが嫌なら上場するな!」と金儲けしか考えがないという批判に激高した。
M&Aは食うか食われるか。
TBSものんびり構えていたら大変なことになることは間違いないが、三木谷やホリエモンの糸を引く村上の背後にいる正体が気になる。
ちなみに新聞社はこういうことを恐れて株式は上場していない。
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