若かりし頃の欽ちゃんが夕刊紙の一面を飾っているのかと見間違うほど、村上世彰氏は欽ちゃんに似ている。
今度は阪神電鉄株を買い占めて筆頭株主になった、というトップ記事だった。
ホリエモンの陰に村上ファンド。楽天なんていう3流球団よりホリエモンも経営するなら阪神の方が手っ取り早く儲かるもんな。
村上氏が取得した額は発行済み株式ベースで26.67%。阪神百貨店もついでに取得してこちらは18.19%で、阪神電鉄についで2番目の株主に躍り出てしまった。
阪神優勝ムードで阪神関連株は上昇ムード。最高のタイミングでの発表である。
阪神タイガースという人気球団を抱えながら、阪神電鉄は営業距離では関西では弱小電鉄会社でもある。
加えて、阪神間でも下町を走るため、客層は山の手阪急に比べると明らかに違う。尼崎競艇がある日は一気に柄が悪くなる。大阪から神戸へ行くなら絶対に乗りたくない電車だ。優先順位ではJR>阪急>阪神だろう。こんな弱小電鉄会社が球団を持っていること自体が七不思議といわれている。
阪神の終着駅でもある西梅田界隈は阪神電鉄が主体となってハービスエントなどの開発を進めてきた。
JR大阪駅北側の貨物ヤードの再開発で、三越が出店する。それに対抗するために阪急百貨店は建て替え工事に入った。こういう状況で阪神百貨店も建て替え工事をしなければ、地下の食堂街だけでは太刀打ちはできなくなることが予想される。
大証の大株主の立場で出席した株主総会で「社長の話を聞いても、もうかる気がしない」と経営陣を痛烈に批判したように、物言う投資家として定評のある村上氏が阪神電鉄に対してどんな注文を出すのか見ものだ。
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