200万画素のコンパクトデジカメが39万9000円、という値段を聞いたときから、このシリーズの結末は見えていた。テレコンとワイコンレンズや外付けフラッシュなどがセットされての値段だがこんなデジカメを誰が買うのかと不思議に思っていた。
これだけじゃない。ステレオヘッドフォンが26万2500円。コンポではなくヘッドフォンだけの値段だ。そのほかMDプレイヤーが18万9000円。
筐体を一つ一つ手で丁寧に仕上げ、技術の粋を集めた高品質の商品、それがソニーの「クオリア」というブランドだった。
03年6月、出井伸之・会長(当時)の肝いりで登場。ソニーブランドの復権を狙ったようだが、まったく効果は表れず、新規開発を中止する方針を固めたようだ。事実上の撤退だろう。
こんな超高級品、恐らく購買層の1%が買ったらいいほうではないか。
今回の措置は旧経営陣の路線を修正する狙いのようだが、ソニー神話が静かに崩れかけている。
ちなみに、ソニータイマーに散々やられてきたため、ソニーだけは買わないことに決めている。
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