いくらまもなく廃止になる空路とはいえ、エンジン爆発事故から1カ月も経っていないのに同じ航空会社の同じ航路で、しかも同じ種類の機体でトラブルが起きると乗客も生きた心地はしなかっただろう。
やらかしてくれたのは、福岡発ホノルル行きJALウェイズ58便。30日夜8時、滑走中に機体に氷が付くのを防ぐための設備の一部が正常に動いていないとの警告が出たために、離陸を中止。点検では異常が見つからず飛び立った。ところが和歌山沖を飛行中、再び同じ警告を発したため、関空に緊急着陸。飛行を中止した。
日航機ジャンボ墜落から20周年の節目の日に、爆発事故を起こしたDC10がまたもや機体トラブルだ。
墜落事故に遭遇しないためには、安全な航空会社と機体を選ぶことが鉄則だ、という。
世界の主要航空会社50社の安全度ランキングでは創業以来死亡事故を起こしたことがないオーストラリアのカンタス航空が1位。以下、フィンランド航空、香港キャセイパシフィック航空、全日空、イギリスヴァージン・アトランティック航空と続き、JALは29位。
一方、ワースト5は高麗航空(北朝鮮)、セントトーマス航空(アメリカ)、国際航空(リベリア)、プーケット航空(タイ)、モザンビーク航空の5社。
ま、こっちのワースト系に乗ることはないが、JALは堂々の危ない部類系だ。
次に機体で死亡事故を起していないのはボーイング777やエアバスA330など。
こうしてみるとJAL+DC10の組み合わせは、大当たり確率がToToより6561倍高くなったToTo5のようなもの。
これに、航空運賃の値下げ合戦からしわ寄せは、機体整備費をいかに安く上げるか。そんなことに航空会社は血道を挙げているように映る。
整備コストを下げるために整備品質の劣る中国なんかに出しているから、こんな些細な異常が頻発するのではないのか?
小さなミスの積み重ねがやがては大事故を引き起こす。そんなことは航空会社が一番よく知っているはず。
こんなことも改善できないJALはエアライン事業から退場するしかない。
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