毎朝、新聞を読むのは寝起きの5~6時頃。寝ぼけ眼の中で朝日の一面を読んでもさほど驚かなかった。見出しは「虚偽のメモ記者解雇」とある。太明だから目立たない。
長野県の田中知事とドン亀が長野県内で会談して、田中知事がドン亀に対して発したコメントの内容がすべて虚偽のメモによって書かれたことが判明したため、朝日が一面で謝罪すると共に当該記者を懲戒免職にした、という内容だった。
これは「長野県内で会ってもいない」という田中知事からの指摘で朝日が調査。当該記者を問い詰めたところ、取材もしていないのに自分の想像で書いたメモだったことが判明。天下の朝日がサンゴ事件の教訓を生かすことなくまたしても捏造事件を引き起こした、ということだ。
笑えるのが、ドン亀はこれが問題になって初めて今回の記事の誤りを知った、というから、選挙で忙しくいちいち新聞なんか読んでいないことがよく分かった。
記者は県政担当なので田中知事とは面識がある。取材できない相手でもないのに、ナゼ取材しなかったのか、しかも記事にならばすぐにバレテしまうようなウソをついたのか大いに疑問が残る。
本当に些細なことだ。しかし、こんな些細な事でもそれが捏造であれば、報道機関の生命を揺るがす根幹である。この程度なら社内で再度裏取りのチェックをするほどの内容でもない。それだけにベタ記事には特に捏造の恐ろしさが含まれている。
これは相手が田中知事だったためにもみ消すこともできず、表面化したまで。表立っていはいないが、阪神大震災のときにも捏造はあったようだ。
これに対してライバル紙は鬼の首を取ったかのように「捏造」と言う言葉で朝日の姿勢を叩いているが、同じ穴のムジナではないか。あまりやりすぎると火の粉をかぶることになるよ。
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