貯金するために夫婦がホールに住み込みで働きながら、4000万円を貯めた。
住み込みなので贅沢しなければ、住むとこと食事には困らないので、2人の給料をほぼ貯金することができる。
4000万円の元手で中華料理店を始めた。
店はそれなりに繁盛した。
ところが、旦那の方ががんで他界したために、店を閉めることになった。
それで70近くになった奥さんの方は、老後の蓄えはあるが、始めたのがホールの掃除婦だった。
「人に使われて、人に言われてやるのが一番楽」と意外な答えが返ってきた。
「70の婆さんを時給1000円で雇ってくれるとこなんて、どこにもない。ホールはやはりありがたいね」
人生ふりだしに戻ったわけではないが、原点に返った。