東京に住む独身男性の自宅電話に非通知の電話が入った。
受話器を取るとマンション販売のセールス電話だった。
買う気もない。それで「今は忙しいので」と電話を切った。
すると、すぐさま、非通知の電話が入った。
「話している途中で電話を切るのは失礼じゃないですか」と逆切れ気味でセールスマンが電話してきた。
営業電話で非通知にしている会社の失礼さも棚に上げて、電話して来る方がよほど失礼というものだ。
男性は逆切れしているセールスマンに懇々と説教すると共に、一発かましてビビらせた。
「親せきが警視庁の幹部がいる。このことは報告しておく。今の電話は記録しているので、お宅の会社がどこにあるかもすぐに調べが付く」
パソコンの遠隔操作で他人になりすまして脅迫文をメールした真犯人も逮捕されたように、電話を逆探知することですぐに会社を特定されてしまうことに恐れをなした。
すぐに電話を非通知は着信拒否に設定した。
その後も4回も電話が鳴ったので、受話器を取ると、先ほどのセールスマンの上司を名乗る男からの謝罪電話だった。
相当、ビビっていることが手に取るように分かった。
東京には非通知でマンション販売の営業電話をする会社があること自体に驚かされる。それだけでも十分怪しい。
この手の電話は収益マンション、と相場が決まっている。実際、そういう電話がうちにも何度かかかってきた。
この話に乗って失敗している人もいる。儲かるなら自分たちで買え。