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by tetorayade

末期がんの女性が中学時代の同級生男子に会いたい…

男の実家に夕方、1本の電話が入った。

それは中学の同級生の親からだった。不吉な予感がした。すぐに同級生の実家に電話を入れた。お母さんが電話に出た。

「娘は末期がんで余命もありません。今は自宅で療養をしています。娘が○○さんに会いたがっているので、ご足労ですがこちらまで来ていただけないでしょうか。往復のタクシー代は出しますので」

生徒が増えて新設されたばかりの中学校の同級生で、1期生だった。彼女は母子家庭だったが、学校一の美人だった。お母さんも美人だった。

中学2年の時、午前中の授業が終わった頃、2人で学校を抜け出して、遊園地に遊びに行ったことがあった。学校はエスケープ第1号、と大騒ぎになった。

中学を卒業すると高校は別々になったが、30年ほど前に同窓会を開いて、そこで再開する。この時、母親がお金持ちと再婚して、都内・港区に移り住んでいることを知った。

末期で会いたがっていると聞けば、自宅まで行かないわけにはいかない。しかし、インフルエンザにかかっていたので、辞退しようと思ったが、

「無菌室にいますので大丈夫です」

そういわれれば、行かないわけにもいかない。インフルエンザの体調にムチを打ち、聞いた住所へタクシーを飛ばす。片道1万5000円ほどかかった。南青山の豪邸に到着したのは8時前だった。
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彼女が寝ている部屋は透明のビニールに覆われて無菌室になっていた。

11年前に乳がんを患っていた。それが再発して全身に転移していた。病院でホスピス療養も行っていたが、最後は自宅で最期を送りたい、という本人の希望で自宅療養を続けている。

彼女は独身のままだった。

中学時代の思い出話や同窓会のことなどに話が咲いた。彼女の話から中学時代は好きだったことが分かるが、男の方には恋心はなかった。

この日は体調が良かったこともあって、2時間ほど話し込んだ。

帰り間際、義理のお父さんからドラマのような申し出を受けた。

「娘と結婚してやってくれませんか」

男の方も独身だった。

「形だけでいいんですが。また来てやってください」

タクシー代として封筒を渡された。

中には30万円入っていた。

彼女が元気なうちは、時間があればまた行こうと心に決めた。

以下、続報が張り次第。



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by tetorayade | 2015-01-25 00:01 | 社会ネタ | Comments(0)