とある総合スーパーの紳士服売り場の写真だ。カッターシャツの試着用だ。
この光景を見て、一家言持つ流通業界ウォッチャーは、心底腹が立って、思わず売り場の責任者に雷を落とした。
「もったいないじゃないか。こんなことしてお客さんの気分を考えたことがあるのか? おたくの会社は儲かっていて、物を無駄にする会社だと思われるぞ」
これに対して、売り場の責任者は「お客様に分かりやすいようにするためです」と言い訳をした。
首周りのサイズ表示ならタグでいいではないか。そもそもえりにマジックで書いているので、これはいずれは廃棄するしかない。こんなもったいないことをしていいのか、というのがウォッチャーの主張で、責任者はこれ以上返す言葉もなかった。
試着用とはいえ、古着としても使えなくしてしまう神経は、いかれている。
そもそも、このシャツを作った人たちに対しても失礼だ。
ウォッチャーの指摘に対して、果たして撤去するのか。
このスーパーの姿勢が見えてくる。