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by tetorayade

詐欺師佐村河内はいかにして作られたのか

すっかり詐欺師のレッテル貼られた佐村河内守。子供のころからピアノを習っていた、というプロフィールもすべて嘘で塗り固められていることが明らかになった。
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高校の同級生のコメントが面白い。

「番長を張っていて、一人で何人もやっつけた、とすぐに分かるようなホラを吹くような男だった。俳優になるために石原軍団に入りたい、といっていた」

本人はジャパンアクションクラブに入ったといっていたが、在籍した記録は残っていない。

高校時代は俳優に憧れていたことは分かる。

その片鱗が彼を紹介するドキュメント映像で、自分で頭を殴ったり、壁に頭を打ち付けたり苦悩するシーンが、すべて演技に見えてくる。

ロンゲと髭とサングラスの風貌と杖も、耳が聞こえない孤高の作曲家を演ずるためにセルフプロデュースしたもの。

同級生の証言では高校時代から補聴器を付けていた、ということは難聴だったことは事実だろう。

広島の崇徳高等学校を卒業しているが、1999年ゲームソフト「鬼武者」の音楽「交響組曲ライジング・サン」で脚光を浴びるまでの経歴が空白になっている。この空白期間に何をやっていたかが、分かれば真実が見えてくる。

佐村河内の名前を一躍有名にしたのは、周知の通りNHKのドキュメント番組だ。

これはフリーテレビプロデューサーがNHKに持ち込んだ企画だった。

ここで胡散臭い演技の数々を垂れ流し、日本のベートーベン像を作り上げて行った。詐欺師の片棒を担いだ、このフリープロデューサーは、佐村河内の耳が聞こえることは当然知っていた。

この放送以降、2003年秋に完成した交響曲第1番HIROSHIMAのCDが、クラシックとしては異例の売れ方をする。

さらに、中居正広の金スマで佐村河内の特集番組が放送され、CDの売り上げが加速する。

メディアの欠点がここにある。

最初に取り上げたのがNHKスペシャルというのが大きかった。天下のNHKが取り上げたので、経歴などに何の疑いも持たずに、テレビ、新聞が次々に佐村河内を取り上げて行く。

佐村河内が没頭したのが作曲ではなく、いかにベートーベンを演じるかの演技だった。

バイオリンに手を当てたり、テレビのスピーカーに手をやり、振動で音を感じた、という。

作曲ができないだけでなく、ピアノも初心者レベルで楽器が弾けないことがばれるので、自室に楽器がない。

そのあたりをおかしいと疑問を持たなければならないのに、被爆二世の全聾作曲家という作られたイメージがそれらを打ち消して行った。

作曲家ではなく、プロデューサーを名乗れば何ら問題がなかったが、生まれ持ったホラ吹きの性格が自分は作曲家だと思い込むようになったのだろう。

しかし、詐欺師にしては佐村河内は小心者だった。

あっさりと自分の非を認めてしまった。

一番気になるのは、広島時代の佐村河内と高校を卒業後の足取りだ。

それを辿れば詐欺師がどのように生まれて行ったかが分かるというものだ。
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by tetorayade | 2014-02-11 00:01 | 社会ネタ | Comments(0)