寝屋川小学校で少年が教師を刺し殺した事件を受けて、大阪府が不審者の侵入防止策として公立の小学校の校門に警備員を配置することを決定した。1校に1人。4月から実施する、という。
何故か大阪市は除かれ、府下733校が対象。費用は府が半額負担して年間7億円。トータルでは14億が警備業界に支払われることになる。
府は今回の事件は教師が狙われたことを受けて「プロの助けが必要」と判断したようだが、民間の警備会社の実態を知っているのか、と問いただしたい。
この警備業界、一部の大手を除いて、教育が行き届いているとは言い難い。今、もっとも求人難な業種で最後の最後に行くのが警備業界だとも言われている。
建物警備や交通警備にしてもただ突っ立っているような仕事なもんだから、非常に不人気。夏は暑く、冬は寒い。で、少々人物的に難があっても採用してしまうのがこの業界である。
交通警備などが一番端的にこの業界のレベルを表している。大阪・全日空ホテルを警備していた若い兄ちゃんもあくびして、しんどそうでやる気が見えなかった。こんな警備会社使っていたらホテルのイメージダウンになるだけ。
警備会社のことを「プロ」と持ち上げ、問題が起こったときに警備会社へ責任を転嫁するための措置ではないか、と穿った見方をしたりしてしまう。