捕まえてみればアキバにゴロゴロしているオタクチックな男だった。
自分のイメージとは真逆だった。細身で頭が切れて、冷徹そうな男を想像していたのだが。
デブで頭髪が薄くなり、チェック柄好き。絵に描いたようなオタク像だ。
そう、遠隔操作ウィルス事件の真犯人とされる片山祐輔容疑者のことだ。
片山容疑者のオタク振りを示すのが、ゲームオーバーで首吊り自殺を予告した時、フィギユアを使っていたこと。
逮捕される直前には猫と戯れることができる猫カフェでまどろんでいた、という。
逮捕される直接のきっかけは、ネット社会から現実社会に出てきて、江ノ島で猫の首輪に記録媒体を取り付けたことだ。これで墓穴を掘った。
警視庁お得意の防犯カメラ捜査から片山容疑者を割り出した。
サイバー犯罪には弱い警察も、こういう地道な捜査から犯人を割り出すのはお手の物だった。
ネットでは警察をあざ笑っていたが、捕まるために江ノ島まで出かけたとしか思えない。
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