カーネーションは実在の小篠綾子がモデルとなったドラマなので、登場する人物もなるべく史実に基づいて登場してくる。
糸子が夏木マリに代わって、それまで脇を固めていた配役も総替えとなった。
なかでも寂しくなったのが、ほっしゃんが演じる北村だ。
糸子と北村はことあるごとに喧嘩し、犬猿の仲。それでいて、しょっちゅう小原家には出入りして、ご飯は食べる、酒は飲む、子供たちをかわいがる。腐れ縁のような間柄だ。
この北村もある人物をモデルにしている。
どうやら、イトキンの創業者の辻村金五会長らしい。
そういえば、優子が心斎橋に1号店を出したときも、店の場所を押さえていたのは北村だった。
イトキンはコシノヒロコともライセンス契約を結んでいるらしいので、ほぼ間違いないだろう。
脚本家の渡辺あやが産経新聞で、北村はまだ生きているのに、殺してしまった、と白状していた。糸子が夏木マリに代わっても北村を配役を代えて登場させてもよかったのだが、ほっしゃんの北村ぶりがあまりにも良すぎて、代役がいないので殺してしまったそうだ。
もう一人、直子がデザイナーとして有名になると、チャラチャラした芸能人ジョニーが何度か登場した。だんじりまつりには小原家へ遊びに来ていた。
それはジュリーこと沢田研二だった。タイガースの衣装を担当していたのが新進気鋭のデザイナーコシノジュンコだった。その関係でジュリーも登場させていた。
繊維業界とは縁がないので辻村金五がどんな人物かは分からないが、ほっしゃんが演じた北村で、イトキンの関係者の目にはどのように映っていたのだろうか。
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