磁気情報のキャッシュカードの脆弱性が問題になる中、NTTのICカード公衆電話が廃止になるそうな。
さすが、NTTと逆な意味で感心させられた。
ちょっと前からNTTの社員自らが黄色いジャンパーを着て、街頭で光ブロードバンドのティシュ配りをしている。この光景が自分の目には異常、と映っているときに、このIC公衆電話の廃止決定。
そもそも、ICカードに切り替えた理由はテレフォンカードの偽造に端を発しているわけだが、IC公衆電話が出たころには、もはやケータイ時代。
公衆電話そのものが、もはや時代から取り残されようとしているときで、磁気からICに切り替えること自体が経費の負担を招くだけだったようだ。
日比野克彦によるデザインで鳴り物入りのデビューだったのに。技術が昔に逆戻りするケースも珍しい。
時代の変化に技術が対応しきれないほど、世の中の流れは早い。時代を読みきれなかったIC公衆電話、といわれてもいかしかたないか。
全社を挙げてBフレッツの売り込みに躍起になるNTTには、このIC公衆電話以上に隠された危機感を感じてしまう。
今朝も本町の地下鉄を上がると黄色いジャンパー軍団がティッシュを配り終えて、帰社するところだった。始業前や昼休みに駆り出されている模様。