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by tetorayade
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舞台裏

誰もが真っ黒だと分かっていながら、なかなか摘発されなかった店がある。

「警察は節穴か!」と所轄にもたくさんの不満の声が寄せられていた。警察の面子にもかけて検挙しなければならなかった。

何年も放置されていた悪の巣窟に警察が乗り込んだ。

通常、この程度の事案なら捜査員は10名ぐらいの規模だが、相手が相手だけに、山口の本家へ行くときでさえも動員されない、という120人もの捜査員が配備された。

思い起こせば警察もこの店には舐められていた。

入れ替え検査に行くと夏の暑い日にクーラーも切って対応した。室内は蒸し風呂だ。普通では考えられないようなことを平気でする会社だった。

捜査令状を持っていっても一筋縄では行かないことは分かっていた。

突入した日も「不正なんかありまへん」とドアに鍵をかけ開けようとはしなかった。これぐらいの抵抗は想定済みだった。

持ち込んだエンジンカッターでドアの鍵を焼き切って店の中に入った。

健全化推進機構もクロと判定していた。

1台の基盤を調べてみた。

ロムの足が切られ、基盤の裏にもう一つの裏基盤が隠されていた。

「全部めくれ!」

550台中370台が不正機だった。

店内にいた従業員の姿がいつのまにか消えていた。

島の中に人が入れる通路を発見した。

柱の中にはしごがあり、それを伝って2階の事務所に逃げられるようになっていた。

2階の事務所に入ろうとしたら暗証番号付きのドアだった。

従業員に「暗証番号を教えろ」というと「忘れました」。

この期に及んでも往生際は悪かった。

これまたエンジンカッターの登場である。

事務所を捜索して何よりも警察を驚かせたのが壁が隠し扉になっていたことだ。そこから外の駐車場に逃げられるようにしていた。

今回不正改造容疑で5人が逮捕され、営業許可は取り消しになったことはいうまでもない。

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Commented by bagabon at 2012-01-27 18:28 x
読みごたえのあるドキュメント描写、伊丹十三監督にメガホンを持って撮って欲しいような場面です。「マルパの道」
Commented at 2012-01-27 19:59 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by tetorayade | 2012-01-27 10:17 | 社会ネタ | Comments(2)