脱原発を宣言した菅元首相だが、野田首相になって早くも脱原発から少しトーンダウンしているように感じる。
初の訪米で止まっている原発の再稼働について、来年の夏まで再稼働することを明言していた。同じ民主党でもトップが変わればこうも変わるものなんだろうか。
菅は唯我独尊で国民を呆れさせたが、野田首相は財務大臣の時から財務官僚の操り人形ともいわれている。エネルギー政策でも、官僚にいいようにされている感じがする。
だから復興財源確保のために増税を言い出したり、原発の再開を言い始めたのだろう。
国のために働く官僚ならいいのだが、省益のため官僚では何をかいわんや。
いい例が、民主党政権に変わった途端に、建設中止になった八ッ場ダムだ。税金の無駄遣いの代名詞で、かなり完成していたが工事を中止した。
ところが政権交代からわずか2年で3人も首相が交代する民主党を無視するかのように、国土交通省は工事の再開を目論んでいる。そのほうが中止するよりもコストがかからないことが理由のようだ。
首相にしても閣僚にしても人材不足は否めない。ど素人大臣しか人選できない野田内閣では、官僚から完全に足元を見られている。
脱官僚政治を掲げて、政権を奪取したものの、その勢いも事業仕分けで世間の衆目を集めた最初の半年まで。
野田内閣は脱官僚政治どころか、官僚の傀儡内閣ではないだろうか。
民主党になって大臣の価値が薄くなった。
内閣が変わるたびに大臣も代わる。
松本龍復興担当大臣も、菅内閣も末期だったために任期はそんなに先も長くない、と読み、暴言を吐いて自らを辞任に追い込んだのではなかろうか?
野田内閣で辞任に追い込まれる最右翼は山岡国家公安委員長とも。
放射能失言で辞めた大臣もさることながら、業界から金をもらってマルチ商法を擁護するようなブラッキーな男が大臣とは聞いて呆れる。
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