女医の西川史子は小学校の頃から学校の先生にはえこ贔屓されていた、と自慢していたが、そんなことは小、中、高、大学と経験したことがない。
では、社会に出てえこ贔屓されるということはどういうことかというと、上司から目をかけられることだろう。よくいえば出世コースに乗る。
そんな経験無きにしも非ずだが、今、えこ贔屓をがんがん感じることがある。
月1回のえこ贔屓タイムがきのうだった。
行きつけの散髪屋のマスターがそうだ。
その店は繁盛店で座席は4つ。理容師はマスターを含め3人。順番が来てマスターが他の客の頭を刈っていると髭剃りからはじめて、マスターの手が空くのを待つ感じだ。
必ずマスターが担当する、というシュチエーション。
話し好きで、話し足らないと、もう終わっているにも関わらず、再び仕上げと称してはさみを入れ始め、1回終わったマッサージをもう1回してくれる。
同時に散髪し始めた客に比べると終わるのは遅い。
閉店間近で、ほかの客がいないときなど随分話し込まれたことがある。
えこ贔屓というより単なる話し好きおやじ、ということか。
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