進行中の企画が稟議の段階まで進んだ。
値段で叩かれるかと思ったら、一切値段のことに触れることなく「稟議に諮ります」。ここは素直にこのことばを信じたい。
どんな具合ですか?と電話したとき、先方の担当者は「こんなことまで書きやがって」と部長がいってた、と。
「こんなことまで書きやがって」というのは実は最高の褒めことばだということを知っている。
部長の照れ隠しでもある。
これまで、ダミーを作ってきたが、この会社に関しては、営業に行った時に、話しを聞いたり、写真を撮ったりしたので、ダミーもより、リアルな原稿を元にレイアウト見本が作れた、という自負はあった。
ダミーながら聞いた話を書いているので読んで絶対面白い。
これを読んだ社長は涙を流したはず。書いた本人が読んで涙が流れてくる。当事者の本人は苦労した当時のことを思い出しながら絶対、落涙しているはずだ、と。
さらに、当事者だったらおそらくこんなことを話しただろう、という話しの部分を必ず加えた。
この話し言葉の部分が重要。
ここを読んでぐっとくるはず。
ノウハウでもなんでもないのだが、社内で作るとまずここの部分が欠落している。書けない理由は、話しをメモしていないから。
だから進行をなぞるだけに終始する。
話し言葉が加わるだけで臨場感が加わる。
30分ぐらい話しただけで、何時間も話を聞いて書いたような内容に仕上げることができた。
それが「こんなことまで書きやがって」という評価になった。20年来の付き合いであるから分かる。
認めてくれたことの裏返しである。
契約を交わすまではぬか喜びはできないが、この会社の次に電話を入れた会社でも「本当にこの値段でやってくれるんですか?」と念を押された。
アドバイスを求めたkさんはからは、「高すぎる」といわれて意気消沈していただけに、耳を疑った。
他社に見積もりを取っていたことが分かり、kさんからは高いといわれた値段も、ほとんど利益を乗せていないので他社に比べると安いことが想像できた。
2回目のプレゼンに行った会社はGW期間中に、本社を新築移転する。
今度来るときは「新しい本社で」といわれている。
3社に営業をかけて、まだ断られていない。
つぼみ、3部咲き、7部咲き。
どんな固いつぼみの桜でもいずれは咲くけど、桜は散るのも早い。
散り際の早い桜より、年中咲いているセントポーリアを目指したい。
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