友の人生はジェットコースターだ。
会社が倒産したのは昨年。給料の遅配が続いていた結末だった。
求職活動中にものすごい話しが転がり込んできた。新しい媒体を立ち上げる責任者に抜擢された。名刺もDMも媒体サンプルのお膳立てもできて、営業活動に勤しんでいた。
その祝杯を挙げるために万博公園へ花見へ行ったのは4月2日。その後4次会まで続いた。
その会社の責任者にも会わせてもらうことになっていた。自分の仕事にもつながりがあるからだ。紹介できると思い、知り合いの会社の常務にも電話を入れた。
「モデルの使用範囲がカタログ以外にも広範囲に使えるのなら、切り替えてもいい」ということだった。
その会社が対応できるかどうかを会って話しを詰める予定だった。
祝杯を挙げて3日目だったろうか、突如電話が入る。
「辞めることにしました。きょう契約解除の話し合いに行ってきました」
まだ、スタートしたばかり。
完全成果報酬型の契約であることは、本人も納得していると思ったのに。突然だった。
これで再び職安通いが始まった、と思った矢先だだった。再び電話が入る。
「就職先が決まりました!来週引越しです」と電話の向こうの声が弾んでいる。
倒産した会社の同業他社への就職だった。
やる仕事はこれまでと同じなので、水を得た魚のようだ。
しかし、1号でもいいから新媒体を見たかった。
業界が違うので何ともいえないが、このご時世に広告を集めるのに、楽な業界はない。
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