計画停電が実施されている関東でも東京23区内は停電を免れている。首都機能が集中しているために大パニックになるからなのだが、都内は節電のために歓楽街もそれこそ灯が消えたように賑わいを失っている、という。
その中で世間からバッシングを受けているのがパチンコ業界だ。
国難ともいえる非常時に、社会的必要性の優先度の低いパチンコ屋が煌々と電気を点けて営業していることが、パチンコをしない人たちから槍玉に上がっている。
先週の日曜日には新宿でパチンコ屋の節電を求める署名運動まで始まった。これは継続的に行われる予定なのだが、このうねりが大きな力になったときが怖い。
都知事選は石原の再選が濃厚だ。
今でも「花見酒に浮かれている場合ではない」と花見の自粛を求める石原知事である。
再選するといよいよ夏場の電力ピーク対策を考えなければならない。
石原知事はパチンコ業界嫌いでもあるので、業界に大幅な電力カットを求めてきそうな予感がする。
震災報道が一段落したら、そろそろ週刊誌が叩きたくなるのが、このパチンコ業界の電力消費問題だろう。
取材するとすれば、パチンコ客やアンチパチンコ派の声を拾うことから始める。
取材すれば、分かると思うがパチンコ客は特異な人たちが多い。
着る物には興味を示さず、食費を切り詰めてまで、パチンコ代を捻出している人が多い。従って、社会情勢にもあまり関心を示さない。自分たちが震災のことや放射能漏れを心配したから、といってどうなるものでもない、と思っているから、計画停電管内でも普段通りにパチンコができるのだろう。
計画停電、という非常時にパチンコしていることに対して、当然のことながら罪悪感はない。
パチンコ店でも義援金の募金箱が設置されているが、札が入っている店はほとんどない。
1円、5円、10円の小銭が大半。
札を入れるぐらいなら、台間サンドに入れる、ということだ。
なにせ、生活を切り詰めて、パチンコ代を捻出しているのだから、そんな心の余裕がないことをこの募金箱が表している。
一方のアンチ派からすれば、この非常時にパチンコにうつつを抜かす人たちが信じれない。だから、節電を求める署名運動が起こるわけで、これがエスカレートすると、夏場を迎え休業を求める署名活動に代わっていきそうな気配だ。
今回の震災でパチンコが嫌いな人たちが、パチンコ店潰しに一層の拍車をかけることのないようにしなければならないが、業界がまとまらないので、業界不要論は夏場と共に日増しに大きくなってくるだろう。
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