正月料理の中で何が嫌いか、といえばおせち料理ほど嫌いなものはない。
せいぜい手をつけるのは数の子ぐらい。
年末から作り始めたものを正月三が日かけて食べるわけだが、冷え切ったものをちょこちょこつまむスタイルが性に合わない。
料理はできたての熱々を食べてこそ料理というもの。よって親戚の家に行っておせちが出ても一切箸をつけることはないぐらい嫌いだ。
おせち嫌いには、ますますおせちが嫌いになるニュースが飛び込んできた。
4人前2万1000円のおせちが、グルーポンを使って半額の1万500円で買えたのはいいのだが、届いた料理が何とも酷い。丸で食べ残した後のように、スカスカで盛り付けも何もあったものではない。
これは酷い。酷すぎる。
サンプルはこちら。
そもそも盛り付けがプロの仕事ではない。学生アルバイトにでも盛り付けさせたかのようで、料理を完全に殺している。
4人前なのに、4人前になっていない。数もバラバラ。
仕切りが間違っている。本来9つに仕切らなければならないのに、それを4つにしているからこれだけスカスカになるわけで、基本が間違っている。
これは、隙間を作らずに詰め込んでいたら印象も変わったのだろうが、食べ残しを送られてきた印象しかうけない。
当然、責任者が最終チェックもしていないのだろう。
製造元は戸別訪問して返金するそうだが、そんな問題ではない。商品とはいえないものを販売したわけだから、これは消費者から厳しい現実を突きつけられる。
2度とこの店で買わない。
追記
これに対して、このおせちを販売したバードカフェの社長は1月1日付けで代表取締役を辞任すると共に、こうなった経緯をネットで発表している。
それによると、当初は100セットで準備していたが、500セットになって対応しきれなくなり、商品にもならないようなものを発送してしまった、と弁明している。
食材も足らない、器も予定していたものが入ってこない。
注文をキャンセルすることも考えたがそれもできず、最悪の事態を招いた。
責任者である社長自らが、この無残極まりない盛り付けにGOサインを出していた、ということだ。
こんなバカな社長の下で働く社員もたまったものではない。今後は風評で店に客が行かなくなる。社長の誤った判断で会社を潰すことにもなりそうだが、こんなできそこないのおせちを販売するようでは、飲食業というより、人間として失格だ。
この一件で一気に知名度が上がったグルーポン。信頼は失ったが知名度だけは一気に上がった。怪我の功名として喜んでいたりして。
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