白鵬が連勝記録62で秋場所の千秋楽を終え、九州場所では前人未到の双葉山の69連勝への挑戦が始まる。
白鵬は双葉山を相撲の「神」と崇めている。人間が神を越えるときが間近に迫ってきた。不人気の九州場所も久々に活気づくことだろう。
しかし、この62連勝は、朝青龍が相撲協会をクビになっていなかったら、達成できたかどうかは、極めて難しかった、と思われる。
一人横綱で、もはや白鵬の敵はいない中での連勝記録は、白鵬自身はどのように考えているのだろうか?
断髪式を終えたばかりの朝青龍は、TBSのバラエティー番組で、自分が現役を続けていたら、絶対に倒しているので歴代2位の連勝記録はなかった、と断言した。
やはり白鵬にしても、朝青龍というライバルが存在しての62連勝なら喜びもひとしおだろう。
朝青龍の今後の身の振り方は、将来的にはモンゴルへ帰って、実業家か政治家のどちらかの道を選ぶのだろうが、当面は毒舌タレントとしてテレビに引っ張りだこになりそうな雰囲気だ。
相撲協会からも完全に離れ、いいたい放題だろう。
相撲記者クラブ会友の杉山邦博氏の朝青龍評は、最後まで手厳しかった。
そもそも、国技館で開く断髪式は相撲協会に残って欲しい人のためにやるもので、朝青龍のように数々の問題を起こして、クビになった者は、どこかの体育館かホテルでやるべきだった、と。
相撲協会とすれば、国技館で開けばチケット収入がわんさか入ってくるので、杉山氏が指摘するような認識は一切なかったことだろう。
クビにしたものも最後まで食い尽くす。
ご立派。
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