とうとう温家宝首相までもが圧力をかけてきた。
曰く、「不法拘束中の中国人船長を即時、無条件で釈放することを日本側に求める」と強硬姿勢を表明。
さらに「日本側が釈放しなければ、中国はさらなる対抗措置を取る用意がある。その結果についてすべての責任は日本側が負わなければならない」と脅迫まがいの止めを刺す。
SMAPの上海公演延期で、民間交流までも政治利用したり、中国人の日本旅行を「危険な国には行かないように」と自粛の圧力をかけたりとすき放題なことをやる。
大半の一般人民は、日本が大好きなのに、一部の過激なデモばかりを先鋭化し、中国人全員が怒っているように見せかける。
これに対して石原都知事の「理不尽な中国はヤクザと同じ」発言には溜飲が下がるが、それはそれで「冷静な対応を」とたしなめる人もいる。
そんなことだから益々つけ上がる。
中国船が巡視船にぶつかってきた証拠映像をつきつけて、論理的に一点一点中国が主張していることを論破するしかないのだろうが、その映像も日本側が有利に捏造している、と文句をいってくるのだろう。
しかし、この中国の外交術は見習う点も多々ある。
それが北朝鮮の拉致問題。
温家宝首相に倣えば、日本は北朝鮮に対して「不法拘束中の日本人を即時、無条件で釈放することを北朝鮮側に求める。北朝鮮側が釈放しなければ、日本はさらなる対抗措置を取る用意がある。その結果についてすべての責任は北朝鮮側が負わなければならない」となる。
よく考えると、この論調は北朝鮮の専売特許。さすが同盟国は頭の思考回路も一緒だ。
中国の要求は不当なものだが、日本が北朝鮮に要求することは至極まっとうなのに、そんなことすらもできないまま時間だけが過ぎていった。
ヤフーのアンケートで、菅改造内閣で誰に一番期待するか、という質問では前原外務大臣がダントツのトップ。菅首相なんかほとんど期待されていない。こんな寂しい首相で日本の舵取りができるのか?
いきなり外務大臣に抜擢され、負け犬のように一方的に吠えまくる中国をいかに鎮めるか。前原大臣の手腕が問われる。理不尽な要求をことごとく却下させ、逆に侘びを入れさせたら、一気に前原首相待望論となる。
上海万博の開催前なら、ボイコットが起こる可能性もあったので、中国も少しは低姿勢だったかもしれないが、万博も終盤に入り、所期の目的は達しただろうから、国際社会から非難されることも怖くはない。
富裕層を中心とした中国人をいかに味方につけるか。中国人は秋葉原と富士山が大好きだ。
その大好きな日本に行けなくなってもいいのか?
日本とけんかして困るのは中国であることを分からせること。
日本の環境技術なくして、中国の環境汚染は解決されない。中国にとって日本は命の恩人であることを思い知らせることだ。
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